ビタクラフト圧力鍋の特徴

圧力鍋を既に愛用しているという人も多いかと思いますが、実はこの圧力鍋はフランスで発明されてから既に300年以上もの歴史のある調理器具となっています。圧力鍋の目的は、食材を通常より高い温度と圧力にかけることで比較的短時間で美味しい料理に仕上げるためで、その基本構造は、空気や液体が逃げないように密封した容器となっており、これを加熱することで大気圧以上の圧力をかけることが可能で、密封された内部の液体の沸点を高めるようになっています。


一般的には圧力鍋という名前で通っていますが別名で圧力釜とも呼ばれ、圧力調整には多くが金属製の錘を使い、加圧源には水の蒸気圧を利用しています。もともとこうした圧力鍋は登山者に愛用されており、それは高い高度で沸点が下がる低気圧対策として効果的だったからで、これで圧力対策をしない場合は、水は100℃に到達する前に沸騰してしまうので、食材は十分な温度で加熱調理ができないのです。その結果、特に穀物類などはデンプン質のアルファ化が進まないので消化に悪く、又、殺菌面でも不十分となるので不衛生になる危険性も高まってしまいます。


圧力鍋はこうした特殊な環境での問題を解決するのに使われてきた歴史を持っていましたが、次第に一般家庭でも利用されるようになってきました。日本では電気式の圧力鍋が松下電器産業（現パナソニック）から1977年に登場し、面倒な作業工程が自動化されたことで話題になりました。現在ではマイコン制御化された機種がいろいろ揃っており、何といってもその手軽さが電気圧力鍋の利点となっています。